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    ありふれた日常

    アニマルホーダー  コンパニオン・アニマル episode.2  


    作品紹介です。
    ※無料で公開しています。お気軽に覗いてみてください。

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    あらすじ

    住宅密集地でたくさんのペットと暮らすには、
    いろいろと注意することが必要ですが、
    自分のキャパをはるかに超えた頭数を飼い、
    それでもまだその数を増やすことをやめない人がいるのです。
    一番かわいそうなのは、その劣悪な環境で飼われるペットたち…

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    アニマルホーダー  コンパニオン・アニマル episode.2

     ここ数日の間、ずっと気になっていることがありました。それは、百合原さん宅にお届け物をしに、公園の側を通り掛かった時のことです。

     かすかに耳に届く、それでも力強く鳴いている、子猫らしい鳴き声。どこかのお宅から聞こえてくるのか、それとも公園のどこかにいるのか、分かりません。

     昨夜から、シトシトと降り続く雨の中、もし、お外にいるのなら、保護してあげたいと思うものの、それらしい姿を見つけることも出来ず。

     その話を、百合原さんにすると、

    「そうなのよ。夕べ遅くから聞こえててね。雨の中、誰かが捨てていったのかも知れないのよね」

    「じゃあ、やっぱり捨て猫?」

    「それらしい箱が、公園の隅にあったって、鈴木さんが言ってたわ。多分、公園のどこかにいるんじゃないかって、今朝、探してたわよ」

    「それにしても、腹が立つよね!」

    「ホントにね! 捨てるくらいなら、最初から避妊去勢しなさいっていうの」

     ひとしきり盛り上がって、危うく、お届け物を渡し忘れそうになりました。

     また何か分かれば、お互いに連絡しあう約束をして、帰り道、公園を横切りながら、子猫の姿を探したものの、見つけることは出来ません。

     ふと見ると、レインコートを着た鈴木さんが、茂みの奥を覗き込むようにして、子猫を探していました。

     声を掛けようかと思ったのですが、息を潜め、自身の気配をも消しながら、あまりにも真剣に捜索する様子に、邪魔してはいけない気がして、私も、そっとその場を立ち去りました。

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    category: 作品紹介

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